Advent Calendar 7日目 封印解除&解散講演

第三舞台の封印解除&解散公演 「深呼吸する惑星」を見てきました。
紀伊國屋ホール。6日19時の回です。

時期的には封切り直後でもなく、かといって中日を越えてもいない安定期な感じでしょうか。

お客さんの年齢層は全体的に高めで、30代後半から40代くらいが多かったのかなと。

ネタバレになる話はありませんが、これから見る予定の方、先入観を持ちたくない方はこのまま引き返してください。

ま、このblog に来る人で演劇見る人はそんなにいない気はするけど。
エンジニアで演劇好きな人ってどれぐらいいるんだろ。

第三舞台

第三舞台鴻上尚史氏が主宰する劇団です。今回の公演が解散公演なので、劇団でした になっちゃいます。

「まず第一舞台がありまして、それはスタッフとキャストが力を合わせた舞台のこと。第二舞台は観客席。第三舞台は、第一と第二の舞台が共有する幻の舞台。劇団の自己満足に終わらず、お客さんが付き合いで来ているだけでもない、最上の形で共有する舞台、ということで第三舞台と名付けました。(鴻上尚史/早稲田演劇新聞1981.VOL7)

http://www.thirdstage.com/dsbt/ より


今まで第三舞台の公演は直接見たことが無く(録画は見たことありました)、今回が最初で最後の第三舞台となってしまいました。

私と第三舞台

第三舞台自体の公演は見ずとも、第三舞台の作品と関わることはありました。

初めて出会ったのは、先輩たちが演じた「ピルグリム」。
そしてまた、自分自身も「ビー・ヒア・ナウ」を演じる機会がありました。
たしか、"柄谷哲"という、ちょっと謎めいた食えない男の役でした。
ホントは「天使は瞳を閉じて」を上演したかったのだけど、どういった理由だったかは忘れましたが、実現しませんでした。
高校の頃の話です。

今でも「天使は瞳を閉じて」は好きな作品の一つでして、
「神様にはなれそうもないけれど、せめて天使にはなりたかった」
というフレーズはずっと頭に残っています。

「いいか、商売ってのはな、エスキモーに氷を売るってことなんだ」という台詞には感銘を受けました。(これって、元ネタか何かあるんでしょうか? 検索すると「エスキモーに氷を売る」という本はありますけど、原書で1997年出版なのに対して、この台詞があったイギリス公演は1991年)

深呼吸する惑星

場転が多くて途中でちょっと疲れましたが、とても楽しめました。


きっと自分はこれから何度となく、何者にもなれない自分と向き合うことになるだろうし、そのことを嘆いたり後悔することもあるだろう。
それでも、生きている以上はそこから先があるわけで、その先の未来を希望だと信じて、諦めることなく進めたらいいかなと。
そう思ったのでした。


まぁ、そんな真剣なことばっかり考えてるわじゃないし、時には(いつも?)脳天気にお気軽に生きるのもいいと思うのよねん。