MySQL Casual Talks vol.5 で、マルチソースレプリケーションについて話してきたこと

前半はいつものネタ。

"相変わらず安定稼働してる" というだけの話なのだけど、実は裏でちょこちょこ改良していて、ちゃんとものができていればそれを話す予定でした。

んで、次に マルチソースレプリケーションの話。

こちらは実際に試してみたので、その挙動について話そうと思ったのだけど、Lab リリースなので今後どう変わるか分からないということもあり、また、調べているうちに 先人達のマルチソースレプリケーションへの取り組みをいくつか見つけたので、これを紹介することにしました。



MyISAM Active-Active Clustering ってのは、かなりのキワモノで、MyISAM External Lock (=POSIX 準拠のファイルロック)を利用することで、複数の MySQL サーバが 共有ファイルに置かれたテーブルを参照・更新するというものです。 ( 詳細は: http://www.fromdual.com/sites/default/files/external_locking.pdf )

スライドに最後に挙げた MYSQL MULTI-MASTER – SINGLE-SLAVE – REPLICATION (EPISODE 2) では、これを 少々異なる形で利用しています。
1台のマシンに複数の MySQL サーバを同一データディレクトリで立ち上げ、それぞれがレプリケーションしたデータを書き込むという手法です。
これは、同時に単一のテーブルへ書き込みが発生しないため、MyISAM Active-Active Clustering よりも安全らしいです。

まぁ、今更やる人はいないと思いますけど。

雑感とか

気付けば MySQL Casual Talks の開催は5回目。毎回主催している @myfinder さん、また会場を提供してくださったオラクルさんに感謝。

毎回、参加者層も発表者層も微妙に異なるのがすごいですね。

そんななかで、殿堂入り枠という妙な枠に入れられて同じネタを強制されている自分としては、少しでも前回とは違うことをと、毎回毎回、血反吐を吐く思いでスライドを書き上げる開催前の数日間だったりします。(や、別ネタでも良いとは言われてるのですけど、そうそう良いネタが生まれるわけでもないので……)


最後の発表であった @chobi_e さんの幻のスライド ( https://speakerdeck.com/chobie/sutorezienzindeasondemita ) を見つつ、以前、 Gree オープンソーステクノロジー勉強会で 松信さんが 実際にコードを弄りながらソースの解説をしてくれたことを思い出しました。
あれ、今から思うとものすごく豪華な勉強会だったんですね。当時は MySQL の実装おもしろそー 程度にしか思ってませんでしたけど。^^;

MySQL 魔改造して遊んでみようかな−。