TRPG と システム開発

TPRGを 0x19 歳最後の日に(一部の人にはしつこいって言われそう)、生まれて初めて体験してきました。

まだまだ始めたばかりで、誤った知識もあるかもしれないですが、経験に勝るものはないと思うので、自重せずに書き記すことにします。

TRPG って?

テーブルトークRPG といって、複数人で口頭ベースで進めるRPG です。

RPG といっても、ファイナルファンタジードラゴンクエストと言ったいわゆる"RPG" よりも、フリーシナリオRPG と呼ばれるものに近いかと思います。

ゲームブックを知っている方であれば、ゲームブックを多人数でやっているものといえば想像がつきやすいでしょうか。
ただし、ゲームブックのような絶対的なシナリオやルールがあるわけではありません。GM(ゲームマスタ)と呼ばれる審判員的な存在が居て、状況によっては判定の基準を柔軟に変更したり、またプレイヤーの行動によっては用意されていないシナリオが発生したりもします。

世界観・ルール

今回参加したのは ソードワールドRPG といって、剣と魔法のファンタジー世界を舞台としたRPG です。ロードス島戦記/伝説と言えば知っている方もいるかと思いますが、それと同じ世界です。

また、同じソードワールドでも、何度かルールが変更されているらしく、ソードワールド完全版(という本が出版されている) に準拠したルールで行った

……らしい。

らしいというのは、自分はプレイヤーとして参加したので、詳細のルールまでは把握していなかったため。逆に言えば、細かいルールを知らなくても、世界観さえ共有できれば十分楽しめるということでもあります。

実際にやってみて思ったこと

やり方やルールを知っている方が、スムーズに進める分、より楽しめるかもなぁというのが一つ。
やはり、初めてだと(何でもできるのでかえって)何をしていいのかわからないというのもありますし、サイコロを振った後の計算に手間取ってしまいます。
今回は GMの @amameci さんと @changeworlds さん、@ywindish さんに上手く誘導していただけたおかげで、受動的にシナリオを進めるだけにならず、積極的に参加することができました。ですが、決まった手順というのを覚えていないと、都度聞いてしまうことになり、戦闘時には手間取りますし、もたもたして無駄な時間をとらせてしまうなぁと思いました。


そして、もう一つ感じたのが、TRPG利用者の立場に立ってシステムを開発することに似ているなぁということ。

TRPG では、仮にプレイヤーが知っている知識であっても、(演じている)キャラクタが知らないことであれば、それは知らないこととして話を進めることになります。

自分が持っている知識とは別に、あくまでキャラクタの立場で話し、考え、行動する必要がある。コレって、ユーザ視点で開発することに他ならないんじゃないかと思いました。

開発をしていると、技術的な問題や、コスト的、リソース的に実現が難しい機能があったりします。でもそれはあくまで開発視点の話であって、ユーザからするとそんなことは関係ないので、開発視点とユーザ視点に乖離が生まれます。

これを、両者の視点から考えることができたならより良い方向に進めるのではないかなぁなんて青臭いことを考えてしまいました。

ということで

開発者は、一度 TRPG やってみると良いと思うよ。

というお話でした。